看取りとは
看取りとは、ペットの死をただ見守ることではありません。 病気の痛みや苦しみを可能な限り取り除き、その子が愛するご家族のそばで安心して旅立てるよう、最期の瞬間まで支え続けるプロセスのことを指します。いつか必ず訪れるお別れの時が来た際に慌てず、後悔のない時間を過ごすために、私たちはご家族と一緒に心の準備からサポートいたします。
旅立ちの場所を決めておく(自宅か、病院か)
最期の時をどこで迎えるか、正解はありません。ご家族の生活スタイルや、ペットの性格に合わせて、事前に話し合っておくことが大切です。
1.ご自宅での看取り
住み慣れた家で、大好きな家族に囲まれて最期を迎えたいという場合の選択肢です。わんちゃんやねこちゃんががリラックスでき、ご家族も時間を気にせず、ずっとそばにいられるます。 往診による疼痛管理や酸素室のレンタル案内など、在宅で穏やかに過ごすための環境づくりをお手伝いします。
2.病院での看取り
「急変が怖い」「医療的な処置を最期までしてあげたい」という場合の選択肢です。獣医師・看護師がそばにいる安心感があり、症状の変化に即座に対応できる。当院では、 苦痛を最小限にするための処置を行いながら、静かな環境でご家族との時間を持てるよう配慮いたします。
お別れが近づいた時のサイン
わんちゃんやねこちゃんは、旅立ちが近づくと体に変化が現れます。これらは苦しんでいるわけではなく、命の灯が消えゆく自然な変化であることが多いです。事前に知っておくことで、落ち着いて声をかけてあげることができます。
犬・猫に共通する主な変化
- 食欲・飲水の低下:
大好物も食べなくなり、水も飲めなくなります。無理に与えず、口元を湿らせる程度にしてあげましょう。 - 意識の低下:
呼びかけへの反応が薄くなり、眠っている時間が長くなります。 - 体温の低下:
手足の先から冷たくなり、体温が下がります。毛布などで優しく温めてあげてください。 - 呼吸の変化:
呼吸が浅く速くなったり、不規則になったりします。下顎呼吸といって、口をパクパクさせて呼吸をする様子が見られることもあります。 最期の直前には大きく息を吸い込んだり、手足をバタつかせたり、一声鳴いたりすることがありますが、これは脳の反射によるもので、痛みや意識はないと言われています。どうか動揺せず、体を撫で、「ありがとう」「大好きだよ」と優しく声をかけ続けてあげてください。聴覚は最期まで残ると言われています。
息を引き取ったあとに(エンゼルケア)
愛するわんちゃん・ねこちゃんが旅立ったあと、ご遺体を綺麗に整えてあげることをエンゼルケアと呼びます。
体を清める
硬く絞った温かいタオルで、体全体を優しく拭いてあげてください。毛並みをブラシで整えます。
姿勢を整える
死後硬直は死後2時間程度から始まります。その前に、手足を優しく折りたたみ、眠っているような自然な姿勢にしてあげましょう。目が開いている場合は、そっと閉じてあげてください。
遺体の保冷
ご遺体が傷まないよう、涼しい部屋に安置します。保冷剤やドライアイスをタオルで包み、お腹と背中を中心に当てて冷やしてください。
※ご不安な点はいつでもお問い合わせください。
お別れの後、多くの飼主様が「あの子にとって、これで良かったのだろうか」と自分を責めてしまいます。しかし、飼主様が悩み、選択し、注いだ愛情は必ず動物に伝わっています。ふじわら動物病院は、治療だけでなく、旅立ちの瞬間、そしてその後もご家族の心に寄り添い続けます。悲しみや不安も、私たちにお話しください。