CBDオイルってどんな治療法?
CBDオイルは、麻(ヘンプ)に含まれる成分のひとつである「カンナビジオール(CBD)」を抽出して作られたオイルです。
CBDは精神作用のある成分(THC)を含まない成分で、犬や猫に対しても依存性や中毒性がなく、安全性が高い自然由来成分として注目されています。
CBDは体内の
- 自律神経
- 炎症反応
- 痛みの伝達
- 不安や緊張
などに関わる「エンドカンナビノイドシステム」と呼ばれる仕組みに働きかけ、体のバランスを穏やかに整えていくのが特徴です。

CBDオイルは犬猫のつらい症状を和らげる補助的な治療として使われています。
「犬猫の生活の質(QOL)を高めたい」とお考えの飼主様に選ばれることが多く、当院でも体にやさしい統合医療のひとつとしてCBDオイルを取り入れています。
治療について気になった飼主様は、お気軽にご相談ください。
犬でよくみられるCBDオイルの使用例
CBDオイルは、犬では慢性的な不調や年齢にともなう変化、メンタル面のケアなど、幅広い場面で使用されます。
慢性的な痛み(椎間板ヘルニア・関節炎など)
椎間板ヘルニアや関節炎など、慢性的な痛みのある犬では、
- 歩きたがらなくなる
- 動きが鈍くなる
- 抱っこを嫌がる
などの症状がみられます。
CBDオイルは、痛みの伝達をやわらげ、体の緊張を穏やかにする作用が期待されています。
そのため、強い鎮痛薬だけに頼らず痛みのケアをしたい場合の補助的な選択肢です。
がん(腫瘍)
犬の腫瘍では、進行にともなって
- 食欲低下
- 体重減少
- 痛み
- 元気消失
などの全身症状がみられることがあります。
CBDオイルは腫瘍そのものを治す治療ではありませんが、
- 痛みや不安の緩和
- 食欲の維持
- 体力低下のサポート
など、生活の質(QOL)を支える目的で用いられることがあります。
皮膚疾患(犬アトピー性皮膚炎など)
犬アトピー性皮膚炎などの慢性的な皮膚疾患では、
- 強い痒み
- 皮膚の赤み
- 脱毛
- 舐め壊し
といった症状が続くことがあります。
CBDオイルには抗炎症作用が期待されており、症状の緩和を目的とした補助的なケアとして用いられることがあります。
ストレス・不安・気圧変化による体調不良
留守番、引っ越しなどの環境変化や、気圧の変化による自律神経の乱れで、
- 落ち着きがなくなる
- 震える
- 食欲が落ちる
- 下痢をする
といった症状が出る犬も少なくありません。
CBDオイルは不安や緊張をやわらげ、気持ちを落ち着かせるサポートとして使用されることがあります。
てんかん発作
犬では、てんかんによって発作をくり返すケースが少なくありません。
発作の前後には、
- 落ち着きがなくなる
- 震える
- 意識がぼんやりする
- 急に興奮する
などの様子が見られることがあります。
基本的な治療は抗てんかん薬による発作のコントロールですが、発作の頻度や重症度のコントロールが難しい場合も。
CBDオイルは、神経の過剰な興奮をやわらげる作用が期待できる補助治療です。
てんかんの治療そのものはできませんが、
- 発作の起こりやすさ
- 発作後の不安や疲労感
などの負担をやわらげる補助的なケアとして併用されることがあります。
老齢疾患・認知機能の低下
高齢の犬では
- 疲れやすくなる
- 寝ている時間が増える
- 動きが低下する
- 体重が落ちる
などの変化が見られます。
CBDオイルは衰え始めた犬の全身の調節機能をサポートし、多岐にわたる不調に総合的にアプローチしてくれます。

猫でよくみられるCBDオイルの使用例
猫は環境の変化や体調の影響を強く受けやすく、ストレスや不調が行動として現れやすい動物です。
そのため、猫の不調に対する症状緩和を目的としてCBDオイルが用いられることがあります。
けいれん・神経症状
猫では、けいれんや発作、ふるえなどの神経症状がみられることがあります。
CBDオイルは、こうした神経の過剰な興奮をやわらげる補助的なケアとしての使用も可能です。
通常の治療と併用しながら、発作時の負担を軽減する目的で取り入れることもできるため獣医師と相談の上で使用してみましょう。
がん(腫瘍)にともなう不調
猫の腫瘍では、
- 痛み
- 食欲低下
- 不安
- 体力低下
などがみられることがあります。
CBDオイルは、腫瘍そのものを治療するわけではありませんが、緩和ケアの一環として、穏やかな生活を支える目的で用いられることがあります。
ストレス・不安・行動の変化
猫では、環境の変化や体調不良によって
- 過剰に鳴く
- 攻撃的になる
- 過剰に毛づくろいする
- 落ち着きがなくなる
といった変化がみられることがあります。
CBDオイルは、猫の不安や緊張をやわらげ、精神的な安定をサポートする目的でも使用可能です。
老齢疾患・認知機能の低下
高齢の猫では、年齢とともに
- 活動量が減る
- 反応が鈍くなる
- 夜に鳴くことが増える
- 昼夜のリズムが乱れる
- 目的なく歩き回る
といった、老齢にともなう変化や認知機能の低下がみられることがあります。
また、はっきりとした病気が見つからなくても、「なんとなく元気がない」「落ち着かない」と感じられるケースも少なくありません。
CBDオイルは、こうした高齢猫の
- 不安
- 緊張
- 落ち着きのなさ
をやわらげ、自律神経のバランスを整える補助的なケアとして使用されることがあります。
CBDオイルに対するよくある誤解と注意点
CBDオイルは「危険」「依存性がある」「大麻と同じもの」と誤解されることがあります。
当院で使用しているCBDオイルは、精神作用のある成分(THC)を含まない安全性に配慮された製品です。
ただし、CBDオイルは医薬品ではなく、すべての症状に必ず効果が出るものではありません。
また、他の薬を使用している場合は、相互作用の可能性もあるため、必ず獣医師の判断のもとで使用しましょう。
とくに海外などで購入した製品にはTHCゼロとうたっているものでも0.1%ほど含まれていることがあります。
日本の法律上ではTHCが含まれたCBDオイルは違法になってしまうので、海外製品は購入しないようにしましょう。

当院はCBDオイルを用いた統合医療に力を入れています
CBDオイルは、犬や猫の痛み・不安・ストレス・けいれんなどの症状をやわらげる補助的なケアとして用いられます。
当院では、犬・猫の
- 年齢や体調
- 症状
- 現在行っている治療内容
をふまえ、無理のない形でCBDオイルを取り入れています。
「痛みがつらそう」「不安が強い」「薬だけに頼るのが心配」など、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。