オゾン療法ってどんな治療法?
オゾン療法は、医療用オゾンを用いた治療方法です。
オゾンは強い酸化力をもつ物質ですが、体内では抗酸化酵素の働きを活性化させる作用があります。
- 血流
- 代謝
- 免疫機能
を整え、犬や猫が本来もつ自然治癒力を高める働きがあると考えられています。

一般的な西洋医学では、薬や手術によって症状そのものを抑える治療が中心です。
一方、オゾン療法は「体の巡りや回復しやすい環境を整えることで、自然に治ろうとする力を支える」ことを目的とした治療法です。
オゾン療法はできるだけ薬や手術に頼らず、体にやさしい方法で病気と向き合いたいとお考えの飼主様に選ばれており、当院でも統合医療のひとつとして取り入れています。
治療について気になった飼主様は、お気軽にお問い合わせください。
犬でよくみられるオゾン療法の適応疾患
オゾン療法の適応はどのような疾患なのでしょうか?
犬では次のような病気で用いられることがあります。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板が変性・突出し、脊髄を圧迫することで発症します。
- 歩きにくくなる
- 立てなくなる
- 強い痛みが出る
などの症状を引き起こす病気です。
西洋医学的には内科治療や外科手術が選択されます。
椎間板ヘルニアにおいてオゾン療法は、炎症や痛みにより乱れた体の巡りを整える助けになることがあります。
病気を回復しやすい状態へ導く自然療法の一つです。
がん(腫瘍)
犬がなりやすい腫瘍には、
- 皮膚腫瘍
- 乳腺腫瘍
- 内臓の腫瘍
など、さまざまな種類があります。
腫瘍が進行すると、
- しこりが大きくなる
- 食欲が落ちる
- 元気がなくなる
- 体重が減る
などの全身症状がみられることがあります。
一般的には外科手術や抗がん剤治療などが選択される病気です。
オゾン療法は、腫瘍そのものを直接治す治療ではありません。
血流を改善し、抗酸化力の強化や免疫力の増加による2次的な効果が発揮されることで、腫瘍に対しての効果が期待できます。
免疫機能や代謝を整え、腫瘍と向き合う体づくりを支える自然療法として選ばれることがあります。
皮膚疾患(犬アトピー性皮膚炎など)
犬アトピー性皮膚炎などの慢性的な皮膚疾患では、
- 皮膚の赤み
- 強い痒み
- 脱毛
- 舐め続ける
といった症状が繰り返し見られます。
一般的には内服薬や外用薬で症状を抑える治療が行われる病気です。
オゾン療法を使うことで、皮膚の血流や代謝を整え、体の内側から皮膚環境の改善を目指せる可能性があります。
症状だけを抑えるのではなく、体質や巡りを整える治療をご希望される場合の選択肢です。
老齢疾患
高齢の犬では、免疫力や代謝の低下、慢性的な不調が起こりやすくなります。
はっきりとした病名がつかなくても、「元気が出ない」「回復に時間がかかる」といった状態が続くことも少なくありません。
高齢の犬においてオゾン療法は、血流や酸素供給を整えながら、
- 高齢期の体力維持
- 免疫サポート
- 生活の質の向上
を目的として選ばれる自然療法です。
猫でよくみられるオゾン療法の適応疾患
猫は犬よりも症状を表に出しにくく、慢性疾患が多い動物です。
そのため、体に負担の少ない自然療法との相性が良いのが特徴です。
がん(腫瘍)
猫がなりやすい腫瘍には、
- 扁平上皮癌
- リンパ腫
など、進行が早い悪性腫瘍が多い傾向があります。
進行すると、
- 食欲低下
- 体重減少
- 元気がなくなる

などの症状がみられます。
猫の腫瘍においてオゾン療法は、免疫機能の調整や全身状態の維持を目的に用いられることがあります。
体への負担をできるだけ抑えながら、穏やかに病気と向き合いたい場合の選択肢です。
皮膚疾患
猫ではアレルギー性皮膚炎やストレスに伴う舐め壊しが見られることがあります。
オゾン療法によって皮膚の血流や免疫環境を整え、皮膚トラブルの改善を目指す手助けが可能です。
再発をくり返す皮膚炎や、体質的な皮膚トラブルで悩んでいる場合にも選択されることがあります。
老齢疾患・慢性疾患
高齢の猫では、
- 慢性腎臓病
- 甲状腺機能亢進症
- 慢性的な体重減少や食欲低下
などの慢性疾患が多くみられます。
オゾン療法を使うことで高齢猫の体調維持や回復力のサポートが期待できます。
できるだけ体に負担の少ない形で、穏やかなケアを行いたい場合に選ばれることがあります。
オゾン療法の投与方法は?
オゾン療法は、犬や猫の状態や病気の内容に合わせて、いくつかの方法で体内に取り入れます。
当院では、安全性に十分配慮した方法でオゾンを投与しています。
注腸法(直腸投与)
注腸法は、医療用オゾンを腸から体内に取り入れる方法です。
腸は免疫や血流と深く関わる臓器であるため、オゾンを取り入れることで腫瘍や皮膚疾患に効果が出やすいと考えられています。
体への負担が少なく、高齢の犬や猫、慢性疾患の子にも比較的行いやすい方法です。
皮下注射・局所投与
動物の症状に応じて皮下へオゾンを投与したり、局所的に使用する場合もあります。
痛みや炎症がある部位、皮膚トラブルなどに対して、状態に応じて方法を選択されます。
腹腔内投与
腹腔内投与は腹腔内に直接オゾンを投与する方法です。
動物の症状に応じて腹腔内に投与することで、効果が高く出る可能性があります。
オゾン療法に対するよくある誤解
オゾン療法は「効果が弱い治療」「危険なのではないか」と思われることがあります。
しかし、オゾン療法は強い薬理作用で症状を抑える特効薬ではなく、体の回復環境そのものを整えることを目的とした自然療法です。
また、医療用オゾンは厳密に管理された濃度で使用されており、獣医師の管理のもとで適切に行えば、過度に危険な治療ではありません。
すべての病気をオゾン療法だけで治すという考え方ではありませんが、「できるだけ薬に頼らない治療を選びたい」という場合の選択肢のひとつですね。

当院はオゾン療法に力を入れています
オゾン療法は、体の巡りや免疫機能を整え、犬や猫が本来もつ回復力を引き出す自然療法です。
当院では、犬・猫の年齢や体質、病気の状態、飼主様のお考えを大切にしながら、体に負担の少ない治療をご提案しています。
- 慢性的な不調が続いている
- 体力や免疫力を支えたい
- 薬に頼らない治療を考えたい
など、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。